「簡単、高機能ばね計算」の特徴 元に戻る
「簡単、高機能ばね計算」は、JIS B 2704,JIS B 2709のばね計算を簡単に行うソフトです。圧縮・引張り・ネジリを選択すると、
それぞれの計算をする画面が開いて、ばね計算を簡単に行うことができます。
圧縮コイルバネ、引張りコイルバネについては、整数巻きのバネ形状表示および、dxf出力も行います。
ネジリコイルバネは検討中
特徴(文字をクリックすると説明文にリンクします)
- 圧縮、引張り、ネジリ、3種類のばねを同じ様な操作で計算することができます。
- ばねの要目を入力するだけで簡単に計算できます。
- 線径を指定した材料にあるものから選択できます。
- 入力した値によって、推奨するばねの緒元を表示、設定できます。
- ばねの余裕度を寿命グラフで視覚的に判断できます。
- 30個までの計算結果を記録し、随時変更できます。又、ファイルに読み書きできます。
- ばねの要目表を印刷出力出来ます。
- 入力中の画面を印刷出来ます。
- 30個の計算結果を、クリップボードに出力できます。
- 寿命グラフを図としてクリップボードの出力できる。
- 材料を追加、編集できます。
- 修正の係数を編集できます。
- 圧縮コイルバネと引張りコイルバネは整数巻きの形状を表示することができます。
- 圧縮コイルバネと引張りコイルバネは整数巻きの形状をCAD標準dxfファイル出力できる。
使い方の要約
1)ソフトの起動方法
・ソフトを解凍したフォルダーの圧縮、引張り、ネジリの各ソフトを選択して起動する。
・目的のばね計算画面が立ち上がる。
2)入力方法
・入力項目の水色なっている部分に必要な値を入力する。入力の決定はEnterか、次の項目に移ったときです。
・材料や、線径などの選択項目は、入力領域の右▼印を押してプルダウンリストから選択する。
・ばねの直径は、前のボタンを押すと平均径→外径→内径→平均径と変更できる。
・長さと荷重は表示の"長さ・荷重"切替ボタンを押すと交互に入力できる項目が入れ替わる。
3)線径の選択
・材料、材料記号を選択すると、その材料で選択できる線径がプルダウンリストにあるので、その中から選択する。
4)推奨値の表示と設定
・ばねの諸元を入力すると選択した材料の許容応力値内の使用条件になる値を表示します。
・許容応力は、材料特性で定義された値と、使用条件の係数より求めた値を使用しています。
・先頭の四角ボタンを押すとその値が、それぞれの入力値に代入されます。
・引張りばねの場合は、初張力を標準計算した値を自動的に代入します。チェックを外すと計算値は手動で代入できます。
・初張力の計算は、標準で焼きなましした場合で計算されます。チェックを外すと焼きなましなしで計算します。
5)疲れ強さ線図作成
・ばねの諸元を入力した後、計算ボタンを押すと、疲れ強さ線図のグラフに期待寿命の点をプロットする。
・寿命に対してどれくらい余裕があるか、視覚的に分かる。
・引張りばねはフック部に応力が集中するので、それを加味した期待寿命もプロットする。
・疲れ強さ線図は、JIS B 2704,JIS B 2709の計算を元にした寿命の予測です。雰囲気や使用条件により変動する可能性があります。
6)計算結果を表に登録、取出し
・▼ボタンを押すと、表の設定番号の所に計算結果がコピーされる。
・▲ボタンを押すと、表の番号のデーターを現在の入力項目にコピーすることができる。
・表のデーターはファイルをプルダウンして読取り、保存をクリックすると、保存したり、読み出したりできる。
ファイル名のルールは下の表のとおりです。
ばねの種類 |
デフォルトファイル名 |
拡張子 |
圧縮ばね |
aspring.abd |
*.abd |
引張りばね |
hspring.hbd |
*.hbd |
ねじりばね |
nspring.nbd |
*.nbd |
7)ばねの要目表を印刷する
・ファイルをプルダウンして、要目表印刷をクリックすると、要目表を印刷することができる。
8)画面の印刷
・ファイルをプルダウンして、画面印刷をクリックすると、画面を印刷することができる。
9)表の値をクリップボードにコピーする
・編集をプルダウンして、全データーコピーをクリックすると、表の数値をクリップボードにコピーできる
・エクセル、ワードなどのソフトに貼付けることができる。
10)寿命グラフをクリップボードにコピーする
・編集の寿命グラフコピーをクリックすると、現在の寿命グラフをクリップボードにコピーできる
・エクセル、ワードなどのソフトに貼付けることができる。
11)材料特性の編集、入力できる
・ツールをクリックしてプルダウンすると、材料編集、係数編集が表示されるので、材料編集を選択する
・材料の種類、材料名、横弾性係数、縦弾性係数、線径、引張り強さ、許容せん断応力、許容曲げ応力定義できる
【注意】
:材料特性を変更する場合は、必ずバックアップをとっておいて下さい。
:使用する材料特性は、EXEと同じフォルダーにzaidat.dstというファイル名で保存してください。
:変更した材料特性を使用する場合は、一度ソフトを終了してください。
・詳細
@種類番号は、同じ種類の材料をまとめる為の番号です。
デフォルトは表のように設定されています。材料番号4までは変更しないでください
A種別登録数は、同じ材料番号で登録されている数を表示します。最大8個までです。それ以上登録しないでください。
Bねじり応力比は、材料の引張り強さに対する許容ねじり応力の比です。整数入力です。
C曲げ応力比は、材料の引張り強さに対する許容曲げ応力の比です。整数入力です。
D線径はすべて入力が必要です。
E引張り強さはすべて入力が必要です。
F許容ねじり応力、最小径の値に0を入れるとBのねじり応力比で計算された値を採用する。
最小径の値に数値を入れた場合は最大径の値を入れる必要がある。間の値が0(ない場合)は1次補間した値を採用する。
G許容曲げ応力、最小径の値に0を入れるとCの曲げ応力比で計算された値を採用する。
最小径の値に数値を入れた場合は最大径の値を入れる必要がある。間の値が0(ない場合)は1次補間した値を採用する。
12)係数の編集
・ツールをクリックしてプルダウンすると、材料編集、係数編集が表示されるので、係数編集を選択する
・材料の許容応力に対して、採用する応力の係数と、初張力計算の係数を設定する。
・設定した値を使用する場合は、一度ソフトを終了してください。
@材料の許容応力に対して、圧縮ばねが採用する許容応力の比を%で設定する。
A圧縮ばねの許容応力に対して、引張りばねで採用する許容応力の比を%で設定する。
B引張りばねのフック部は、コイル部より高い応力が発生する。それを集中係数として設定する。
C鋼線の初張力に対して、ステンレス線の減少割合を%で設定する。
D鋼線の初張力に対して、低温焼きなまししたピアノ線の減少割合を%で設定する。
E鋼線に初張力に対して、低温焼きなましした硬鋼線の減少割合を%で設定する。
F鋼線の初張力に対して、低温焼きなまししたステンレス鋼線の減少割合を%で設定する。
13バネ形状の表示
・計算を実施後、<バネ形状>タグを選択するとバネ形状を表示することができる。
14バネ形状のdxfファイル出力
・計算を実施後、ファイルをクリックしてプルダウンすると、dxf出力が表示されるのでそれを選択する。
・ファイル保存の画面が表示されるので、ファイル名を入力してdxfファイルを保存する。
・CADでバネの形状を読み取ることができる。